【てなっせんかたちょうこく】 |
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江戸で裃に小紋がつけられたのは1750年頃と言われ、その後金沢でも始められ文化年間(1800年頃)には型付職人14人と記録も残っており、型紙も彫られていたと思われる。 武家や町人の裃や慰斗目用として、小さな点で構成された模様で、型紙を使って染め上げられたが、その後次第に改良され、小柄、中柄、模様の大小などを彫り込み、加賀小紋として現在も伝えられている。 また、明治の後半、友禅柄が型で染められるようになり、より複雑な型が彫られ、一枚の着物に400枚以上の型を作る場合もある。 一色に1枚の型紙が必要なため、正確に同じ模様を何枚も彫り、染めを重ね何枚か続けて連続模様にするなど高度な技術を誇るが、型紙職人は細かい、根気のいる仕事の割に地味な裏方であるため、後継者は少ない。 型紙に使う紙は伊勢形紙を使用し、文様を彫刻した後、漆で囲めたものと、漆を用いて紗とはり固めたものがある。
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