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慶長14年(1609年)加賀藩主が播磨から革細工の名人と言われた佐衛門五 郎を金沢に招いたのが始まりと言われている。加賀藩は外様大名であったため、武芸より文化芸能に力を入れたことで、軍事用の外、能楽、雅楽、神事、仏事、祭礼用の楽器として太鼓の需要が多かった。明治以降も順調で、昭和初期には県内で10軒程度が製造していたが、第2次世界大戦中1軒に整理され、現在も伝統技術を伝えている。原木のケヤキ、セン等の乾燥から始める一貫作業で、皮の処理に昔ながらの技法を用いることや、霊峰白山より流れる手取川の水質がよいため、皮が丈夫で音が良いことで全国に知られている。特に、胴の長さ2.5m、皮の直径2m以上の大太鼓を近年製作し注目を集めている。
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