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平安時代にはすでに琴の名が使われていたが、現在のような13弦の筝[そう]を琴と呼んだのは鎌倉時代以降と言われている。金沢における琴の製造は江戸時代に入ってからで、武家の女性の教養の一つとして数えられた。 明治以降も女性のたしなみとして城下町金沢の生活に根ざしていた。第2次大戦後、琴の需要は増加しているが、芸術的表現と優れた技術を必要とするため、原木から一貫して製造する業者は少くなっている。 また、部分的に華麗な蒔絵や螺細を施した楽器であり、美術工芸品でもある。 琴には関東を中心とした山田流琴と、関西を中心とした生田流琴があり、金沢では、山田流琴が主に生産されている。
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