|
||||||||||||||
城下町金沢では行事や風習とともに、子供たちの夢を青くんできたおもちゃや人形が、無名の職人によって心をこめて作り伝えられてきた。 加賀人形は、5代藩主綱紀が京都より人形職人を招き、御所人形の製作修理にあたらせた事が始まりとされている。後に、獅子舞等の姿を写した人形が作られるようになった。 また、張り子で作られた八幡起上りは、八幡様の祭神である応神天皇をうやまう翁が、天皇の御幼体を赤い綿布で包んだ形を作ったのが始まりとされ、七転び八起きの縁起の良さが人々に愛されてきた。他に小型化した加賀獅子頭、もちつき兎や米くいねずみのからくり人形を母体としたものや、竹や布紙で作った旗源平、張り子には干支の起上り、俵牛、犬張子、首振り虎などがある。土人形は大方廃絶し、家の新改築の時の便所の神様がわずかに残っている。
|
|