【かがさお】 |
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加賀藩の奨励する鮎釣りにおいて、当初釣人が竿をつくっていたが、元禄の頃より竿師が現れ継竿を作るようになった。 明治時代にはいると庶民にも魚釣りが解放され、釣竿製作も盛んになり、鮎の高級竿だけでなく、大衆向きの鮒竿の生産も順調に伸びた。 第2次大戦後、グラスファイバー製釣竿の普及や海釣りへの移行で大打撃をうけたが、本物を求める釣人の強い支持を得て、需要は安定している。 釣竿は全天候に対して耐久山があり、軽く扱い易さが望まれるため、2年生の竹を高熱加工して強靭さをもたせ、さらに漆塗で補強と装飾性を加味し、長期使用に耐えられる堅牢さを持った美術工芸品として定評がある。
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